何のためか?
今日、娘が愛しの「A.P.C プチニュースタンダード」を踏んづけていたので注意した。
「物を踏みつけるのは行儀悪いよ。」
娘は黙って足をどけたが少し不安になったので聞いてみた。
「パパは今、何が行儀悪いと言ったんだっけ?」
すると娘は
「え~と、ご飯を残すのは悪いことだしー、おもちゃを片付けないのも悪いことだしー、物を踏みつけるのも悪いこと、って言ってた。」
・・・聞いてもいないのに普段から注意していることがズラズラと出てくることにはビックリしたが、ただ、これを聞いて気になったのが「悪いこと」という表現。
確かに良くないことではあるが、果たして、
【どうして悪いのか判っているんだろうか?】
「悪いと言われたから、○○はしてはいけない。」と、もし、認識しているのであればこれほど不安なことはない。意味が判らなければ本人のためにならない。
極端な話、人が良いことだと言えば、ご飯を残すことも、おもちゃを片付けないことも、物を踏みつけるのも、良いこととなるのか。
再度。
父「”悪い”からおもちゃを片付けるんじゃないよ。君たちが次に直ぐ遊べるように片付けておくんだよ。いつも片付けてないからおもちゃが無い!って大騒ぎしてるじゃない?」
娘「うん!」
父「パパがこのおもちゃを踏みつけて楽しそうにしてたらどう思う?」
娘「カッコ悪い!」
父「そう、嫌な気分しない?」
娘「うん!」
父「嫌でしょ。だから、踏みつけないでと言っているの。もちろん、自分の物も。」
物事の分別を「良い・悪い」で教えがちですが子供達は親が悪いと叱ることは、実は本人達も何かしらの違和感を感じているのだと思います。
その感性を信じて「良い・悪い」という単語で教える前にその違和感を一緒に引き出し共有してあげることが本来の意味を理解させるためには大事である、そう再認識する出来事でした。
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