Stephen Einhornのオブジェ

design :Stephen Einhorn

Fire Garden(A BATHING APE Version) / 1999


約15年前、当時、付き合う前の妻へ初めて渡したクリスマスプレゼントがこれでした。

15年の時を経て妻の気持ちを察します。

今思えば聖なる夜にプレゼントを開けてみてこんな奇妙なサルが入っていたら困惑しますよね。どういう意味?みたいな。判ります。すみませんでした。

その後もやはり【困惑に対しての答え】は見つからなかったようで15年間妻の実家に保管されていました。

ところが、申年のご縁なのか今日我が家に到着し納まるべき所に納まりました。

このFire Gardenという作品。ロンドンのジュエリーデザイナーの作品で直径2~30cmほどの器のうえで表現される独特の世界観が好きです。

当時、普段は素通りするお店のショーウィンドーで一発で目に留まりました。

そのお店は好みの関係で決して立ち入ることがなかったのですがこの作品のために最初で最後の入店、それくらい気に入ってしまった一品だったんです。

その頃、妻とはまだ付き合う前で、クリスマスに食事といったら何かプレゼントしたい、プレゼントには自分を知ってもらうもの(自分が好きなもの)、でもプレゼントを渡すことで余計な気を使わせたくない、そんな思いの結果がこのFire Gardenでした。

今思えば、なんだかんだ気を揉んだプレゼントであったわけで、付き合う前のこの時点で色々気を揉んだということはですよ・・

【困惑に対しての答え】は、つまり、そういうことです。

他にもやりようはあったかと思いますけど。

石、猿、配置は自由です。

今や家族4人、猿は4匹。家族に見立てながらの配置もできますね。

火へ手を向け暖をとっている雰囲気が愛らしいです。


day

「事」のための「物」だなんて。「物」から始まる「事」は展開自由。