スーパーレジェーラ


例えば、目移りを棄てて、各ジャンルこれと決めて仕舞いにするのであれば、チェア部門では、これ。
超軽量。
品のある佇まい。
(わかってもらえないと思うが)商品名も。

デザインに派手さはない。控えめっちゃ控えめ。
名だたる椅子にスーパーレジェーラが紛れていても記憶に残る人は少数派と想像する。

この控えめなデザインが品を纏うのか?
控えとけば品は得られるものなのか?
控える。余計なことをしない。出来るんだけど敢えてしない。適切なところで留める。
いや、この椅子の場合、適切なところで余裕を残したというより、研ぎ澄まして、もう無理っしょと極限の所で完成を迎えた感がある。
そういう意味では、全く控えてないデザインであるわけで、単純に控えれば品が手に入るというものでもないですね。

この椅子を使うのは少々気を使います。
他の椅子と違い、決して踏み台にできそうにない。
ガーン、ドーンとガサツな移動はしたくない。
そっと座り、そっと移動(超軽量で楽)という品のある使い方をするようになります。
ということは、使用者も控えめにさせてくれる特別な椅子なんですね。

day

「事」のための「物」だなんて。「物」から始まる「事」は展開自由。